本館8階南病棟(緩和ケア)の御案内
患者さんやご家族に対して、主治医ととさまざまな専門家がチームとなり、「いま、ここ」で大切なことは何かを一緒に考えていきます。一日一日をその人らしく過ごすことができるよう、積極的に”生きること”を支えていきます。
基本方針
- からだや心の痛みの緩和に努めます。
- 患者さんがその人らしく過ごせるよう、想いを聴いていくことを大事にします。
- 治療や療養の方針について、患者さんやご家族と十分話し合い、決めていきます。
- 多職種によるチームアプローチで支えます。
施設案内
8階南病棟(緩和ケア)は全室個室です。全室、トイレ・洗面台付き(シャワーは無)。無料個室7床、有料個室5床です。
ご家族が宿泊しやすい設備もあります。





8階南病棟(緩和ケア)での
療養をご希望される方へ
主にがんと診断され、ご自身の病状と病棟の趣旨を理解しておられる方が対象です。
入院の対象となる方
- 積極的な抗がん剤治療が必要でない(抗がん剤治療が終了している)
- 本人ががんである事、治療困難であることを知っていることが望ましい
- 本人やご家族が8階南病棟(緩和ケア)での療養を希望している
- 本人やご家族が心電図モニター管理や人工透析・心肺蘇生などの延命処置を希望していない
- 高カロリー輸液や輸血などは積極的には行わないことについて理解している
- 無料個室での継続した療養が2か月で、その後1ヵ月は有料個室に移動することを了承している
よくあるご質問
8階南病棟(緩和ケア)は何をするところですか?
治療が難しいと判断されたがんの患者さんの痛みや吐き気、だるさ、不安などの症状を和らげ、ご家族や親しい方との時間を大切に過ごすことができるよう、お手伝いをするところです。多職種がチームを組んで、あなたと大切な方を支えます。
8階南病棟(緩和ケア)では、どのような治療をするのですか?
患者さんご自身が、つらいと感じている症状を緩和するための診療が中心となります。がんの治癒を目的とした手術や抗がん剤治療は行いませんが、症状を和らげるために必要な処置は病状に応じて検討されます。また身体の苦痛だけでなく、こころの苦痛に対するケアも行います。
8階南病棟(緩和ケア)には、どのような時に入院するのが良いのでしょうか?
がんに関連した症状が強い時や、病状によって自宅での生活が困難になった時です。
患者本人が病名告知を受けていないと入院できませんか?
体調が思わしくないのにご本人が病名と病状を自覚しないままでは心の安寧を得ることは困難で、医療者からのケアも難しくなります。患者さん本人とご家族が入院時に病名・病状について理解されていることが望ましいです。
8階南病棟(緩和ケア)に移ることが決まったら、ずっと入院ですか?
入院や退院は患者さんの希望が尊重されます。退院をご希望される方は、在宅療養を支えてくれる医療機関などとも連携してサポートします。
8階南病棟(緩和ケア)に入院する場合、入院医療費はどのくらいになりますか?
一般病棟に入院する場合と同じように、社会保険や国民健康保険など各種健康保険が適用されます。
厚生労働省より緩和ケア病棟の認可を受けており、病状に関わらず1日あたりの定額の医療費を基本としています。「限度額適用認定証」の交付を受けることにより、入院費の窓口負担が所得に応じた一定の限度額にとどめられます。
個室代の負担はどうなりますか?
8階南病棟(緩和ケア)では、全部で12床の病室全てが個室です。個室のうち、5床は有料個室(11,500円+消費税)で、自由に視聴できるテレビ・電子レンジ・リクライニングチェアが備え付けてあります。残る7床については無料個室となりますが、無料個室を希望されても空きがない場合は、まず有料個室に入院していただくことがあります。また、無料個室で2ヶ月間過ごした場合には公平性を考慮し、1ヶ月間有料個室で過ごしていただいております。